研修旅行〜東北コースの魅力〜
今度の土曜日は、研修旅行のコース説明会です!その前に...夏に東北コースの下見に行った武田先生より、熱のこもったレポートが届きました!
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「東北」は身近にありながら、意外と行ったことがない人も多いのではないでしょうか。
日頃、東北と聞くと「食事が美味しい」というイメージがあるかもしれませんが、今回の研修旅行では、勿論美味しい食事は食べられるとして、決してパッケージングされていない、このような研修でないと巡れないコースを考えましたので紹介します。
日本で起きたことを学び、これからの防災を考える上ではとても勉強になるコースなので興味のある人は是非、参加してください。
因みに、既に東日本大震災から12、3年経ち、盛土が完了した地域も増えてきました。
しかし、よく見ると所々に震災の爪痕が残っています。その辺りも見学出来れば、と思っています。
大槌町
こちらの写真は、大槌町の市街地にある文化交流センターです。
手前には池があります。この池の高度が震災後の地面の高さです。大槌町の市街地は震災後に現在交流センターが建っている高さまで全体的に盛土をしてその後に街を再度構築していきました。
同じようなことは震災で地盤沈下してしまった地域ではよく行われていることですが、自治体の考え方によって、盛土に使う土をどこから持ってくるかなどが異なるので、非常に興味深いです。(一山まるまる切り崩してその土を盛土に充てた地域もあります。)
大槌町の後は、大船渡に向かいます。
その途中、三陸鉄道に乗ります。こちらはNHKの連続テレビ小説「あまちゃん」でも出てきた有名な鉄道です。途中、太平洋を片側に見ながら東京からだいぶ遠いところに来たな、としみじみ。
この研修、勿論、楽しみは学習だけではありません。大船渡に着いた後、自由時間もありますが、ホテルのすぐ近くには「かもめテラス」。
皆さんは「かもめの玉子」を知っていますか?東北を代表するお菓子です。この総本店がここ大船渡にあります。ここでしか買えない変わり種のかもめの玉子もあって面白いですよ。
https://kamometerrace.com/
どんどん南に下って行きます。
大船渡から気仙沼に向かいます。
気仙沼は震災後と比べると市街地を中心にだいぶ活気が戻ってきた観光地です。
こちらは「気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館」です。東北には震災を後世に伝える「伝承館」が多くあります。この気仙沼の伝承館は、被災してしまった気仙沼向洋高校の校舎を震災遺構として残している数少ない施設で、校舎内も津波後の状況をそのまま残しているので、改めて津波の怖さを身に染みて感じるような場所です。
https://www.kesennuma-memorial.jp/
更に南に降ります。
東松島ではKIBOTCHAという施設でお世話になります。
ここでは、東北の名産の牡蠣を養殖している場所を見られる上、牡蠣の養殖に関するごみ問題などからSDGsを考えていきます。
中杉独自のプランを考えていますのでお楽しみに。
https://kibotcha.com/
東北研修の裏テーマは「過去・現在・未来」です。
東日本の経験から未来に向けて、東松島市の防災備蓄倉庫も訪れます。松島の備蓄の中枢です。ここで学んだことを元に中杉の防災倉庫のあり方も考えていけたら、と思っています。
東北研修のラストに伺うのは、東北大学災害科学国際研究所です。
ここでは、自分たちが研修で学んだことをまとめ、東北大学の先生方にアドバイス等を頂いたりする予定です。
また、こちらで見る3Dドキュメンタリー映画「大津波3.11未来への記憶」は圧巻です。
是非見て貰いたいです。
https://irides.tohoku.ac.jp/irides_news/detail/---id-6615.html
これ以外にも日本三景の東松島を遊覧船で廻ったり、グループ毎にタクシーに分かれ、見に行きたいスポットを回るなど東北の過去と現在を感じることが出来る研修です。