明日は芸術鑑賞教室
あっという間に、明日です。集合時間に遅れないように、チケットを忘れないように!パンフレットやT先生のプリントをできるだけ読んで、聴きどころ、観どころをチェックしておきましょう!
音楽のT先生より、さらなる興味深いお話を伺いましたので、こちらも是非読んで、明日に備えてみてください!
・〈ハミング・コーラス〉・・
プッチーニが《蝶々夫人》を作曲しようと思ったのは、
・・〈ある晴れた日に〉その②・・
第2幕前半の初めに歌われる〈ある晴れた日に〉では、蝶々さんがピンカートンを待ち焦がれる、張り裂けんばかりの思いが、 最後の最後のffの最高音で表されます。正に音楽の頂点に達するところなのですが、この最高音の歌詞はちょうどイタリア語の“待つ”という言葉になっています。
《ある晴れた日に》のメロディーが、もう一度出てくる場面があります。ピンカートンが乗った船が3年ぶりに長崎の港に入ってくると、蝶々さんはその軍艦の名前を見ようと望遠鏡を覗き込むのですが、待ちに待っていたその軍艦「エイブラハム・リンカーン号」の名を彼女が叫ぶ時《ある晴れた日に》のメロディーが流れ、蝶々さんの心の叫びがいっそう際立つのです。じっと耳を傾けて聴き入ってもらえたらと思います。
・・作曲者プッチーニさんってどんな人?・・
*日本でいうならば、江戸時代に生まれ大正まで生きた人。没年の前年1923年には関東大震災が起こっています。
*生粋のイタリア人。身長は高めで精悍な印象の瞳、髪は巻き毛、話す声はバリトンの低音ですが、歌う時は高めのテノールでした。女性によくモテたそうです。
*陽気でやんちゃな性格。人あたりが良く親切。その一方で小心なところがあり、人前に出ることは苦手。いろいろ気にして落ち込みやすい。
*自分が関心があること以外には興味を持たないタイプ
*趣味は狩猟、車の運転、ボートの操縦など。
*代々音楽家の家に生まれました。幼い頃は特に音楽が好きなわけではなく、才能も示さず。父親がピアノを教えようとすると、まずお小遣いをねだったそうです。
*「オペラを書く時は台本から霊感を与えられないと作曲できない」と考えていました。背景となる歴史や地理的背景を入念に調べ、台本作家にもそれを要求し何度も書き直しを命じたそうです。